しとしとしと。
「はぁ〜……、早く雨止まないかな〜……」
障子を開けてつぶやく望美。
その顔は憂鬱そうにどんよりと暗い空をにらんでいる。
「姫君は雨が嫌いかい?」
確かに姫君と出かける約束がつぶれたのは残念だけど。
オレは割と、雨ってキライじゃないんだけどね。
だから、心底雨をイヤそうにしている彼女に尋ねた。
すると彼女はためらいがちに口を開いて。
「ホントはわたしも雨ってそんなに嫌いじゃないの。ただ……」
ただ?
その先を促すと、彼女はうつむいて。
そして、本当に微かな声で。
「ヒノエくんと出かける日に……降らなくてもいいじゃない」
そう言って、彼女はその場を逃げようとしたから。
オレは逃がさないようにきつく彼女を抱きしめた。
ああ、やっぱオレ雨ってすきだわ。
だって、こんなにかわいい姫君が見れるんだもんね。
「はぁ〜……、早く雨止まないかな〜……」
障子を開けてつぶやく望美。
その顔は憂鬱そうにどんよりと暗い空をにらんでいる。
「姫君は雨が嫌いかい?」
確かに姫君と出かける約束がつぶれたのは残念だけど。
オレは割と、雨ってキライじゃないんだけどね。
だから、心底雨をイヤそうにしている彼女に尋ねた。
すると彼女はためらいがちに口を開いて。
「ホントはわたしも雨ってそんなに嫌いじゃないの。ただ……」
ただ?
その先を促すと、彼女はうつむいて。
そして、本当に微かな声で。
「ヒノエくんと出かける日に……降らなくてもいいじゃない」
そう言って、彼女はその場を逃げようとしたから。
オレは逃がさないようにきつく彼女を抱きしめた。
ああ、やっぱオレ雨ってすきだわ。
だって、こんなにかわいい姫君が見れるんだもんね。
望美が甘えん坊