まさvsひの

「お、ラッキー!ヒノエ。望美を見なかったか?」
「いや、今オレも探してるところだよ。そっちこそさっきまで一緒にいたんだから知らないの?」
「いや、ちょっと目を離したらいなくなっちまったんだよな。……ったく、成長しねぇぜ」

ムッ。

「……へぇ、望美は昔からあんなに奔放な感じだったのかい?」
「……ああ、昔からだ。いつも買い物に行くと迷子になってよ」
「ふぅん、そのときアンタは何してたのさ?姫君と一緒にいたんじゃないの?」
「いっつも一緒にいるわけじゃねぇよ。ま、泣いてるアイツを見つけ出すのは俺の役目だったけどな」
「……へぇ」
「ああ、そうだな。俺の役目だった」

「………ねぇ、その役目さ…………」

「譲ってくんない?」「譲らねぇよ、誰にも」

フッ。

「そ。ま、別にいいけど」

オレが先にアイツを見つけ出せばいいだけの話だし。

「ま、がんばれよ」

俺より先にアイツを見つけ出そうなんて百万年早いぜ。

「じゃあね、将臣。オレはもう行くぜ」
「ああ、俺ももう行く」

アイツを誰よりも先に見つけ出すために。




何を思ってこれ書いたのか……全然記憶にないという体たらく すみません