男、梶原景時、27歳。
職業―――――軍奉行。
オレは今男として最も過酷な試練に図らずも立ち向かっている……。
え、えーっっと……。あ、みみなさんおはようー……ってそうじゃなくて!
どどど、どういうこと?コレ。
なななんでオレの布団で望美ちゃんがオレにぴったり張り付いて寝てるのっ!?
どおりでなんかあったかいなー、やわらかいなーなんて……。
はっ!!
ダダダダメだダメだ!!しっかりしろ、オレ!
これじゃ、なんのために寝所を別々にしたのか全くもってわからないじゃないか。
ととりあえず、望美ちゃんから少し離れた方が(彼女のためにもオレのためにも)いいかもしれない。
え、えーっと、まずはオレの寝巻きをつかんでいる手を……。
っ。ダメだ、びくともしない。
困ったなー。これ以上強く引っ張ると望美ちゃん起きちゃうし……。
…………。ごめん、望美ちゃん。
ぐいっ。
「……んやっ!」
ぐいっっ。
……んやっ!って……。
……そんなにオレの寝巻きが気に入ったのかなー?
それにしても困ったなー。これじゃ、全く持って身動きができないじゃないか。
あ〜もうっ!!
望美ちゃん、なんで君はオレの布団の中にいるんだよぉー!
……安心しきった顔しちゃってさ……。はぁ…。
ねぇ望美ちゃん。なんでオレが寝所を別々にしたか分かってる?
そりゃオレだって新婚だし、できれば一緒の布団で眠りたいよ?
君のそばで、君を抱きしめて、君を感じて眠りたい。
でもそうしなかったのは。
君が向こうの世界ではまだ「大人」じゃないって譲くんに聞いたから。
まだ親の助けを必要とする年で、まだまだ学ばなければならないこともたくさんあったって。
だから、まだ早いと思ったんだ。
オレの欲望のままに君を抱いたら君はきっと壊れてしまうって。
そう思って。
せめて、こちらの世界のことをもっと知るまでは、待とうって。
それに、オレは自分のことも信用できなかった。
きっと心ではそう思っていても、いざ君が隣で寝息を立てていたらそんな考えどうでもよくなってしまいそうで。
だから、そうなる前に。
寝室を別々にして、君を守ろうと――――――そう思っていたのに。
どうして、こうなるのかな?
まるで、オレの忍耐力を試すみたいな穏やかで可愛らしい君の寝顔。
〜〜〜〜〜っっ!!!
……はぁ。
八幡大菩薩とその他もろもろの神よ。
オレは朝まで、ずっと耐えなきゃならないの?
職業―――――軍奉行。
オレは今男として最も過酷な試練に図らずも立ち向かっている……。
え、えーっっと……。あ、みみなさんおはようー……ってそうじゃなくて!
どどど、どういうこと?コレ。
なななんでオレの布団で望美ちゃんがオレにぴったり張り付いて寝てるのっ!?
どおりでなんかあったかいなー、やわらかいなーなんて……。
はっ!!
ダダダダメだダメだ!!しっかりしろ、オレ!
これじゃ、なんのために寝所を別々にしたのか全くもってわからないじゃないか。
ととりあえず、望美ちゃんから少し離れた方が(彼女のためにもオレのためにも)いいかもしれない。
え、えーっと、まずはオレの寝巻きをつかんでいる手を……。
っ。ダメだ、びくともしない。
困ったなー。これ以上強く引っ張ると望美ちゃん起きちゃうし……。
…………。ごめん、望美ちゃん。
ぐいっ。
「……んやっ!」
ぐいっっ。
……んやっ!って……。
……そんなにオレの寝巻きが気に入ったのかなー?
それにしても困ったなー。これじゃ、全く持って身動きができないじゃないか。
あ〜もうっ!!
望美ちゃん、なんで君はオレの布団の中にいるんだよぉー!
……安心しきった顔しちゃってさ……。はぁ…。
ねぇ望美ちゃん。なんでオレが寝所を別々にしたか分かってる?
そりゃオレだって新婚だし、できれば一緒の布団で眠りたいよ?
君のそばで、君を抱きしめて、君を感じて眠りたい。
でもそうしなかったのは。
君が向こうの世界ではまだ「大人」じゃないって譲くんに聞いたから。
まだ親の助けを必要とする年で、まだまだ学ばなければならないこともたくさんあったって。
だから、まだ早いと思ったんだ。
オレの欲望のままに君を抱いたら君はきっと壊れてしまうって。
そう思って。
せめて、こちらの世界のことをもっと知るまでは、待とうって。
それに、オレは自分のことも信用できなかった。
きっと心ではそう思っていても、いざ君が隣で寝息を立てていたらそんな考えどうでもよくなってしまいそうで。
だから、そうなる前に。
寝室を別々にして、君を守ろうと――――――そう思っていたのに。
どうして、こうなるのかな?
まるで、オレの忍耐力を試すみたいな穏やかで可愛らしい君の寝顔。
〜〜〜〜〜っっ!!!
……はぁ。
八幡大菩薩とその他もろもろの神よ。
オレは朝まで、ずっと耐えなきゃならないの?
それでも景時は耐える子